数の子

正月に自宅には戻らなかったが実家に寄った時、数の子を一箱もらった。コロナの影響で実家には孫も遊びに来れない為、結構、強引に持たされた。正直、昨年まではほとんど食べなかった数の子。子供の頃から何となく生臭い、食感だけが妙にコリコリの数の子は嫌いではないものの好んで食べてこなかった。

さて、初めての数の子調理なのだが、塩抜きという作業が必要らしい。薄めの食塩水に漬けるだけ。なるほどなるほど、これならできる。かなり下準備が必要なんだと、この歳で初めて知った。

結局、ほぼ丸一日、塩抜きをした。次は薄皮を取るらしい。なかなか取れない。ぬるぬるする。数の子に限らずだが、料理をすることにより親のありがたみを再認識した。長い間、連日、美味しい食事を作り続けてくれた母に感謝の気持ちでいっぱいになる。母の料理は本当に美味しく、一品でもいいので身に付けたいものだ。

さてさて、数の子だが、まだ食していない。冷蔵庫の中で眠っている。今、仕事帰りなのだが、今晩の酒のつまみで食べるつもりだ。美味しいのか不味いのか、そもそも漬かっているのか全くわからないが、食べるのは私だけなので経験値を積もうと思う。

単身赴任で一人暮らしだと仕事の日の夜ご飯は、作る気力が沸かない。それでもコンビニ弁当はゴミが増えるのが嫌なので、なるべく簡単なものを作って、食べるよりは呑みがメインで今に至る。

初めての数の子が今後も度々、登場することになるのか、一発屋で終わるのか、あと数分後に結果がでる。