居酒屋経営

将来、居酒屋をやりたい。これは夢なのか現実逃避なのか、自問自答し続けて25年以上経つ。即ち僕が社会人になってからかなり最初の頃から思い描いていることだ。

この想いが強くなる時は仕事でつまづいた時だ。だから自分の中では目の前の壁から逃げたいが故の現実逃避だと思っていた。仕事の壁を乗り越えると、忙しさで居酒屋への想いは薄くなっていく。

23歳くらいの時、行きつけの串焼き屋で大将に居酒屋をやりたいと話したことがあった。「そんなに甘いもんじゃねえぞ」とガツンと怒られたが、「本当にやる気があるなら俺のところで雇ってやる」とも言われた。当時は若かったし、実際は甘く考えていたのかもしれない。結局はずっと同じ仕事を続けているのだから、その時もきっと現実逃避だったのだろう。

また最近もこの現実逃避な気持ちが沸々と湧き出している。きっと仕事がうまくいっていないのかなと思うと同時に、いつかは本当にやってみたいとも感じている。ずっとサラリーマンだった人生も定年までの折り返し点を過ぎ、また、人間としても多分、既に折り返し点を過ぎているであろう残りの人生を考えると、このまま萎んで死ぬくらいなら、何かもう一花、咲かせて楽しみたいと思う。

単身赴任とはいえ家族はいるので、この夢を実行に移すのはまだ先なのかな。子供たちが成人してからかな。そうすると、あと10年後くらいかな。そんな思いで、いい物件がないかチェックはしている。