今を生きる

一期一会。若い頃はこの言葉を特に気に掛けなかったし深く考えたこともなかった。ずっと仕事漬けの毎日だったし、幸い大変だけど楽しく働いてきたので、昨日と同じような日が今日も来て、明日も明後日も続いていくと思っていた。というか時ということを考えなかった。コロナ禍になって多少、時間ができてからだろうか。今を生きることに感謝の気持ちが日に日に強くなった。

今の環境は今しかない。仕事もプライベートも今は今でしかないのだ。ぱっと見、今日も明日も変わらないかもしれないが、実は違うのだ。人の気持ちや季節や仕事の状況や環境や違うところだらけなのだ。今は今しか体験できない。今を逃したら、二度と今はやってこないのだ。

いくつまで生きるのかもわからず、いつ異動になるかもわからず、いつ親が亡くなるかもわからない。だがいつかは必ずやってくるのだ。その漠然とした不安を常に背負い込み、それでも今を大切に生きることによって、明るい未来が来てくれることを願いつつ、今を生きれることに感謝。今、働けることに感謝。今、出会えたことに感謝なのだ。

日本は総理大臣が変わるようだ。コロナが終われば世界中が変わるだろう。どんな新しい地球がやってくるのだろう。毎度毎度のことではあるが、考えてもわからないことは悩まないに尽きる。そんな時間は今を楽しむことに当てた方がよっぽど明るく楽しく生きていけるのだ。その方がきっと人生も楽しいに違いないのだ。