9.11

仕事柄、9.11はインパクトが大きい。仕事が終わって家に帰る途中だった。翌日以降の大惨事を忘れることはないだろう。3.11も同様だ。こちらは仕事中、名古屋にいたのだが細い雑居ビルの5階で倒壊するかと思うくらい、遊園地のバイキングの船のあのフワッとするような揺れを感じたのを忘れない。

共に11日なのだ。半年おきにやってくる11日は喪に服すという訳ではないが、改めて考えさせられる日になる。

そんな9.11なのだが、今年は朝から恒例の上野恩賜公園までのウォーキングで始まった。履き潰した靴を捨て、今日から新しいウォーキングシューズで歩き慣れたいつもの道を歩く。谷中の五重の塔の跡地ではラジオ体操をしている方が集まっている。上野恩賜公園の大噴水前の広場では太極拳。いつもの時間のいつもの光景をアイスコーヒーを飲みながら眺めた。もうじきアイスコーヒーがホットコーヒーに変わるだろう。冬が来て年が明けて、寒さが和らぐ頃に3.11がやってくる。桜が咲き若葉が芽吹き、湿度の高い汗だくになる季節がやってくる。夏も過ぎればあっという間に次の9.11がやってくるのだ。この繰り返し。

まとめると結局、これだけなのだ。日々、色々なことに一喜一憂し、イライラしたり落ち込んだり、心配したり。だが、まとめるとなんて事はないのだ。時が経つのは早いな、で、まとめられてしまう。今、抱えている悩みや苦しみは、きっと小っぽけな事なんだと思う。