最後の秋

暑い日が続きウォーキングに出ると汗だくになるので、先月らへんから朝6時過ぎから出るようにしたのだが、今日は肌寒いくらいの気温だった。僕は朝シャワー派なので、本来であればシャワーを浴びて髭を剃ってから出かけたいのだが、マスクもするので泣く泣く顔だけ洗ってから出かけている。

今日の肌寒さで一気に秋の気配を感じた。気付けば蝉の声はめっきり減り、秋の虫の音になった。先日真っ盛りだった彼岸花が終わったら銀杏が落ち始め、あと2週間もすればあの独特のにおいが漂うだろう。上野恩賜公園の大噴水広場の周りの木々も色付き始めていた。もうじき秋が来る。

私事ではあるが会社の単身赴任手当の規定は最長4年で、9月に4年目に突入した。つまり最後の1年に入ってしまった。最初の1年半は殆ど部屋と会社の往復だった。その後、コロナ禍に入り、良くも悪くも時間ができたので、健康の為に歩くようになった。それから1年半、すっかり上野近辺が好きになった。

月日が経つのは年々、早くなる。これからの1年もあっという間に過ぎるだろう。手当がなくなれば今の立地の部屋には住めなくなる。先々を考えると不安でしかない。経済的な余裕ももちろん無い。

そんな中、毎日変わらない生活を送っている。昨日が無事に終わったことに感謝し、今日を迎えることが出来たことに感謝して生きている。未来がわからないからこそ、今の平凡な日々を明るく楽しく過ごすことに注力している。