予感

異動の内示が出た。僕が師と仰ぐ方が本部長になったので、ずっと胸騒ぎがしていたら早速、先月中旬にそのような話をされ、具体的な話ではなかったので聞き流していた。勝手に春くらいかなと思っていた。ところが先週末、内示という名の社命が出た。

半月ちょっと頭の片隅で異動がチラついていた。今の体制でどこの部署に求められているのか。まさか関係会社や引越しを伴うことになるのだろうか。引っ越したばかりで親も心配なので、今、東京を離れるわけにはいかない。そもそも異動したくないのだが、とは言っても今の部署に居続けるのも先が見えない。こんな葛藤を繰り返していた。

異動先はまさかの想定外な部署だった。機会があればお話しするが、一から勉強していかなければならない。なぜ僕をそこの部署に異動させようと思っているのかも聞かされたし、状況も理解した。かなりの責任重大な任務になることも感じた。時期は1月からで場所は引越しを伴わない本社だった。

自然の摂理、なのだろうか。そんなことはなく、ただのコマなのだろうか。実際のところはわからない。ただ、社命でいくのであれば、チャレンジするだけやってみて、ダメならダメでいいじゃないか。死ぬわけではないし、ダメだったらまたやり直せばいい。定年までまだ10年以上ある。もうひと頑張り、新しい事にチャレンジする方が今の部署で定年まで指折り数えて働くよりも健全だ。内示を受けて40時間ちょっとの今の心境でした。