上野恩賜公園

散歩を日課にする年齢には少し早いとは思うが、コロナ禍で部屋にこもっていても精神的に苦痛だったため、ウォーキングをする習慣がついた。最初の頃はあてもなく歩き回っていたが、じきに上野恩賜公園を目指すようになった。大噴水の前で行き交う人達を観察するのが何となく楽しい。

犬の散歩コースの人が多いが、この人達はいったいどこら辺に住んでいるのだろうか。まさか電車に乗るわけはないので徒歩圏内なんだろうが、上野恩賜公園が徒歩圏内とは、なんと素晴らしいところに住んでいるのだろうか。

小さな子供連れも多い。天気がいい日に時間になると噴き上がる噴水を見て満面の笑みではしゃぐ子供を見ると、こっちまで楽しくなる。

あとはご年配のカップルもよく見かける。僕は連日、噴水前で会社メールをチェックするのだが、僕も誰かに観察されているのだろうか。いずれにしても太陽のもと外の空気を吸えるのは、いい気分転換になる。

さて、新しい年が始まったのだが、昨年の今頃は自分自身、どんな考えで生きていたのだろうか。未来のことは誰もわからないが、実は過去のことも忘れてしまいわからないのではないだろうか。結局は今を生きている。そう考えると今を明るく楽しく、全力で生きることが人生を充実させることなのではないだろうか。実は複雑ではなく、噴水を見て喜ぶ小さな子供を見習い、今、生きていけることに感謝し、その連続で明日を迎えようと思う。

さて、今日もそろそろ帰ろうかね。