朝の上野公園

上野恩賜公園の大噴水前の広場はこの時間になるとかなりの人で溢れている。何の制限も出ていないゴールデンウィークで晴天なので、自然と外に出たくなるのだろう。この場所でこの緑の多さ、海外からの観光客や日本各地からの観光客が集まるこの場所に、暇さえあればウォーキングで連日来ることができる今の生活環境がとても贅沢だ。

8月末に手当がなくなり住まいを変えなければならないが、この生活スタイルは維持したい。そうすると毎月2万円近く、多分、年間20万円は赤字になると試算している。そうすると東京に来てからこっそり貯めたヘソクリで5年は滞在できる。5年しか持続できないのならば、実家のそばの賃貸に引っ越すという選択肢もあるのは事実なのだが、そうすると二度と戻れないと感じている。何とかへばりつき、5年の間に追い風が吹くのを待つ。僕が選んだ答えはこれだった。安全策を取りがちな僕が珍しく先の見えない方を選択した。

何が魅力なのか、何だかわからない心地良さが上野恩賜公園には感じる。上野が東北からの玄関口だからだろうか。母方が東北だし、僕も青森で働いたこともあったので、それも影響しているのかもしれない。目的もなく上野恩賜公園を目指し、頭の中を何となく整理しながらのウォーキングは、今の生活にはなくてはならないクールダウンの時間だと感じている。

目に青葉。新緑が陽に照らされて、心地良い。静と動。仕事が動の僕にとって上野公園は静なのだ。